強い冴えた黄色を、現代文明の象徴としてとりあげてみたが、現在では黄色を代表する色とはとてもいえないようなさまざまな色調の黄色も、かつてはそれぞれの時代を代表する黄色であって、その時代の文化と嗜好を象徴していたわけだから、今の黄色を基準にして、過去の色名や象徴を論ずるのはやや公平を欠くきらいがあります。
絵の具の黄色に、黒を混ぜてみたことがある人なら、募暗い色は、もとの黄色とは似ても似つかぬ緑とも茶ともいえない色に変容することを経験されたはずです。
それ縫象茶色に変る以上に大きな変化と感じられる。
黄の色相薫に近ついた範囲の色を代表するような、適当な和色名がないとこうから、この系統の色はとりあえず「オリーヴ」という名で呼ぶほかはありません。